MINIクーパーのディーゼルエンジンのメンテナンス
M様のBMWミニが、メンテナンスでご入庫でした。
走行距離が14万キロを超えて、まだまだ乗り続けるので、適切なメンテナンスをご希望でした。
今回以前にも、12ヶ月点検を実施して、エンジンオイル漏れ修理やベルト一式交換、ブレーキパットとローターをDIXCELの低ダストにしたりと、確実にコンディションを整えています。
今回は、12ヶ月点検時に作業をしきれなかった部分と、追加オーダーをいただいた部分のメンテナンスです。
エンジンの振動が非常に大きく、ステアリングを握ると手がしびれるほど。
エンジンマウントが劣化して、振動を抑えきれない状態でした。
こちらは右側のエンジンマウント。
左が新品で、右が旧品。
15㎜潰れていました。
FFで横置きエンジンですので、加速時に大きくエンジンが後方に傾きます。また、減速時は前方にエンジンが傾きます。
そのままだと、エンジンが転がってしまうのでこの部分にマウントがあります。
左が旧品で右が新品。
旧品は、ブッシュが抜けてズレています。
これが正しい状態。。。
旧品のミッションマウントです。
写真ではわかりにくいですが、劣化によりゴムが剥離しています。
こちらは新品。
エンジンマウントとトランスミッションマウントの交換により、アイドリング時のエンジン振動が99%解消されました。
特に信号待ちでDレンジの時の違いは格段ですね。
ここまでは前段で、本題はディーゼルエンジンのカーボン対策。
14万キロを走行していますので、それなりにカーボンは溜まっています。
吸気ポートとバルブに堆積したカーボン除去です。
これは1番シリンダー。
このように、全体的にカーボンで覆われています。
ちなみに、こちらは4番シリンダー。
はるか彼方に、吸気バルブらしき物が見えています。
準備をして作業開始。
1気筒ずつ、くるみビーズでカーボンを落としていきます。
作業後、ほとんどカーボンは無くなりました。
バルブステムも見える状態に。
先ほどとの比較で、1番シリンダー。
4番シリンダー。
ほとんどのカーボンが除去されて、抵抗となる物は無くなりました。
これでエンジン復調ですね。
続いて、EGRラジエターとバルブの洗浄です。
溜まったカーボンを。。。
洗浄液を流して除去。
ラジエターは、入り口と出口両方から洗浄液を流し込みます。
普通に綺麗になります。
これはたいしたことないですね。
洗浄すると綺麗になります。
スロットルバタフライは、カーボンとオイルでギタギタですね。
これも、何事も無かったように綺麗な状態へ。
インテークマニホールドも大変なことに。
これも綺麗になりましたね。
インテークマニホールドの調整ユニット。
これもすごいですね。
こんな形をしているとは想像できないですよね。
洗浄後、一通り組み付けて、最後にDPFの洗浄です。
こちらはリキモリの洗浄キットがあるので、比較的早く作業が出来ます。
しかも、効果もバッチリ。
ディーゼルエンジンのメンテナンス、増えています。
どのタイミングで何をしたら良いのか、迷われることと思います。
まずは、ご相談ください。
最適なメンテナンスをお勧めいたします。
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