S様から、BMWアルピナB3Sの車検をご依頼いただきました。
「気に入っているので長く乗りたい、お金がかかってもいいので、直すべきところはきっちりて整備しておきたい。」と、念を押されての点検整備です。

順番に点検していくわけですが、あっちこっちに飛んでいくとわかりにくいので、点検と作業を同時に書きます。
まず、冷却水漏れがありました。
ラジエターサブタンクです。リザーブタンクとも言います。どちらでも良いです。

亀裂ができているのがわかりますか。

とりあえず、チョロチョロとLLCを抜きます。

左の旧品には、真ん中あたりに亀裂ができていました。ヘタクソな○の部分です。

同時にマウントプレートも交換となります。
あと、ラジエターキャップも。

ファンベルトに亀裂があり、またテンショナーのダンパー機能が弱っていました。
そして、ベアリングが摩耗してガタガタ。
アイドリング時に、ベルト周辺から「シャラシャラ」音が出ています。

一式交換です。
一部を残して、一番悪い部分だけ交換したいというお話もあります。
でも、バランスですね。
少しずつ修理をすると、次にまた悪い部分がすぐに出てきます。
一気にかたづけておいた方が良い作業もあります。
写真にはありませんが、もちろんベルトも交換です。

エンジンオイルが漏れています。
ヘッドカバーとVANOSケースから。

VANOSホースからもオイルが漏れています。

チェーンテンショナーからもオイル漏れ。

ダーっと直しにかかります。
まだまだ手を入れるところがあるので。。。

使った部品は、ヘッドカバーガスケット・ラバーシール・VANOSカバーガスケットVANOSホース・チェーンテンショナーガスケットです。

同時に、摩耗しきったスパークプラグを交換。

パワステフルードリザーブタンクは、上も下も漏れてます。

上側はキャップの密着不良が原因で、Oリング交換。

下側はホースの劣化。

カビが生えていたので、エアコンフィルター交換。

走行中に段差を越えると、車体中央下側からゴトゴト音が。
マフラーマウントの劣化で、マフラーが補強プレートに干渉してます。

見えにくいですね。
走らないとわかりづらいです。

補強プレートを取り外すと、こうです。

E46のマフラーマウントって、こうなるんですよ。

ATFが漏れています。

修理箇所はトランスミッションオイルパン。
ATF 交換と同じ要領で作業です。

ATF を排出し、新しいATFでフラッシング。

オイルパンを取り外してストレーナー交換。

交換に要した部品。
オイルパンも交換でした。
E46は、オイルパンが劣化して歪んでオイルが漏れます。

完治。

デフからもオイル漏れ。

センターシールとサイドシールも交換するので、デフを下ろしてしまいます。

ガスケットをほ作って、シール材を塗布して組み付け。

蓋をして車体に戻します。
その他、オイル交換とかブレーキフルード交換などをやって、車検整備が終了しました。
部品調達期間を含めて、10日くらいの作業でした。
まだまだ乗れますよっ。。。
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