BMWミニ 12ヶ月点検他に長く乗るためのメンテナンスをご希望
チョイ前の入庫記録です。
E様のBMWミニが、12ヶ月点検でご入庫でした。
車名:BMWミニ
年式:平成19年
型式:ABA-MF16S
走行距離:75684km
12ヶ月点検で、ひと通りのコンディションチェックを実施して、必要に応じたメンテナンスをご希望。
また、あらかじめ手を入れておきたい部分もあるそうです。
まずは、手を入れておきたい部分。
エンジン上部の、シリンダーヘッドカバーからのオイル漏れがありました。
修理のため、シリンダーヘッドカバーを取り外し。
エンジンオイル管理は良好ですね、スラッジは全くありません。
ガスケットの交換で、オイル漏れ修理は完了。
樹脂製のシリンダーヘッドカバーなので、個体によってはカバー本体に亀裂が発生して、その亀裂からオイルが漏れているケースがあります。
また、亀裂の場所によっては、エンジン不調の原因となることもあります。
エンジンオイルフィルターハウジングからも、エンジンオイル漏れが始まっていました。
この部分は、一番油圧がかかるところなので、漏れはじめると油溜まりができやすい部分です。
こちらも、ガスケット類の交換でオイル漏れが解消しました。
その他、各部のチェックで追加で必要な不具合修理はありませんでしたので、ここからはリクエストをいただいた作業です。
何をしてるかっていうと、直噴エンジンの吸気バルブカーボン除去の「くるみ爆破処置」です。
最近は、直噴とくにディーゼルエンジンで需要がリクエストが多く、なかなか作業のご予約が入りづらい状況が続いております。
ミニのエンジンは、吸気バルブが後方なので、なかなか整備性が悪いです。
1番シリンダー作業前、カーボンが溜まってるというよりも、埋まってる間時ですね。
これ、きちんと吸気ができないので、パワーロスも燃費ロスも出てきます。
あと、エンジン不調も。
丹念にカーボンを落として、ピカピカにします。
1気筒分の除去でも、埋まってるとかなり時間を要します。
2番シリンダー作業前。
2番シリンダー作業後。
3番シリンダー作業前。
3番シリンダー作業後。
4番シリンダー作業前。
4番シリンダー作業後。
全部カーボンを取り切って、実質2日くらいの作業です。
器具で簡単にカーボンが除去できるように考えがちですが、実は経験数が物を言います。
ちゃちゃっとできるほど簡単でも無く、時間をかけすぎてお客様を待たせすぎもダメだし。。。
BILSTEIN R-2000スラッジクリーンのご依頼もいただきました。
エンジンオイルラインの洗浄メニューで、フリクションロスが低減し、スルスル回るエンジンになります。
スラッジクリーンで回収した洗浄液。
この中に、溶けたスラッジが回収されています。
Injector Flushとインテーククリーニングのご依頼もいただきました。
Injector Flushは、主に燃料を噴射するインジェクターの洗浄をします。
ノズルに溜まったカーボンを除去して、正しい燃料噴射に戻すことで、落ちたパワーと燃費を取り戻します。
ノズルにカーボンを溜めたままは、インジェクター故障の一因ともなります。
インテーククリーニングは、吸気系統の洗浄。
今回のような、吸気バルブにカーボンが溜まりすぎないようにする効果もあります。
いずれも、予防整備です。
最後に、アライメント測定/調整で素直に走りやすいミニになりました。
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