BMW M3 F80 吸気カーボン対策とエンジン不調解消
N様のBMW M3 F80 の吸気カーボン対策とエンジン不調の件です。
車名:BMW M3
年式:平成30年
走行距離:124,023km
エンジン警告が点灯し、イマイチ馬力がでていない、走行距離から見て、カーボン除去で対応出来ないかとのご相談でした。
故障コードからトラブルシューティングを実施すると、バルブトロニックモーターが作動していない状態でした。
打ち合わせの上で、カーボン除去のメニューの「くるみ爆破処置」とバルブトロニックモーター修理の二本立てでの作業ご依頼となりました。
M3/M4は、エンジンルームの補強が多く、吸気ポートにたどり着くまでの作業工程が通常よりも多くあります。
もうチョイ。。。
インテークマニホールドを取り外すと、各気筒の吸気バルブは、カーボンとオイルでベタベタ。
これはもう直噴エンジンの構造上の持病で、乗り方とかオイル交換をどれだけやったかでは防げない事です。
こんなふうにして、1気筒ずつ丹念に汚れを落としていきます。
1番シリンダー作業前。
1番シリンダー作業後。
2番シリンダー作業前。
2番シリンダー作業後。
3番シリンダー作業前。
3番シリンダー作業後。
4番シリンダー作業前。
4番シリンダー作業後。
5番シリンダー作業前。
5番シリンダー作業後。
6番シリンダー作業前。
6番シリンダー作業後。
くどいけど、全気筒ともに1箇所ずつ丁寧にカーボンを除去していきます。
器具を使うから簡単に見えますが、燃焼室にビーズが入り込まないように、一気筒ずつクランクを手回ししてバルブを閉じて作業をしていきます。
4~6気筒で2日くらいかかりますかね。
V6~V8で3日~4日くらい。車種によってはV8エンジンだと、エンジンを降ろした方が早いこともあります。
で、エンジン不調の方は、バルブトロニックモーターの修理。
シリンダーヘッドカバーと取り外しての修理です。
エンジンオイル管理があまり良くなかったですね。
スラッジがたっぷりと溜まっています。
スラッジに関しては、今回は先延ばしで後日のご相談。