BMW325i(E91) エンジンオイル漏れ修理他
N様のBMW325iツーリングが、エンジンオイル漏れ修理でご入庫でした。
昨年からオイル漏れはわかっていましたが、なかなかタイミングが合わず、今回まとめて修理となりました。
アンダーカバーを装着した状態ではわかりにくいですが、駐車場の床にはオイル溜まりが出来るレベル。
アンダーカバーの裏側は、オイル溜まりになっています。
下からエンジンを見上げると、全体的にエンジンオイルで濡れています。
触媒にも漏れたオイルが付着しています。
触媒は、走行中に高温になりますので、場合によっては車両火災につながり、非常に危険です。
触媒に垂れているオイルは、シリンダーヘッドカバーからのオイル漏れ。
下側の遮熱板にオイルが一度溜まり、走行によって少しずつオイルが触媒に向かって落ちていきます。
ヘッドカバーに亀裂ができてしまうクルマもありますが、今回はガスケットの結果が原因でした。
ガスケット交換のみで済みました。
オイルフィラーキャップも、ゴムの部分が潰れてオイルが常ににじんでいる状態。
同時に交換をいたしました。
全体的に綺麗に洗浄をして。。。
組付けです。
前回の点検時に、スパークプラグが劣化していましたので、今回のオイル漏れ修理で同時に交換をしました。
古いスパークプラグ。
こちらは新品。
エンジンオイルフィルターハウジングからも、オイル漏れがありました。
分解していくと、グズグズですね。
フィルターハウジングを洗浄して、新しいガスケットを取り付けます。
シリンダーヘッド側を洗浄して取付。
オイルフィルターも同時交換です。
右が旧品ですが、2年前にオイル交換をしたときの物だそうです。
スラッジが溜まり、フィルターがふやけて崩壊しています。
まだ終わりでは無くて、オイルパンからも漏れています。
エンジンオイルを排出して。。。
オイルパンを取り外し。
少しスラッジが出ていますが、異物はありません。
時々、チェーンガイドの破片が見つかるクルマもあります。
オイル漏れの原因は、オイルパンガスケットの劣化。
加えて、オイルレベルセンサーガスケットの劣化が原因です。
オイルパンを洗浄して、組み付けていきます。
新しいエンジンオイルを入れました。
全て完了したらエンジンルームを洗浄して終了。
追加作業のご依頼をいただき、フロント足回りのプルストラットブッシュ交換。
ひび割れが発生していました。
このパーツは、走行中の前後方向の衝撃を吸収する部分で、この程度ではわかりにくいですが、劣化が進むとブレーキを踏んだときに違和感があったり、挙動が不安定になったりします。
作業完了後、走行テストを実施して終了でした。
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