BMW F30 ATF交換
BMW F30のM様が、ATF交換のご依頼です。
ATF交換の実績は、年間150~180台の作業数で、作業内容を具体的に知りたいとのご意見を多くいただきますので、できる限りわかりやすく書ければと思います。
そんなに複雑な作業ではありませんが、工程のひとつずつを確実に丁寧に、確認をしながら実施するという基本は必須です。
回収をしたATF状態の判断ミスがトラブルを招くこともありますし、オイルパンを取り外したときに気づくことや、トランスミッション周辺の異常を発見することもあります。
今回は、トランスミッション下部は綺麗な状態ですが、オイルパンからオイル漏れが発生しているケースもあります。
その場合も、ATF交換で漏れ修理も出来てしまいますので、一石二鳥ですね。
最初に、ATFを排出します。
排出したATFを分析して、ATF交換がトランスミッションに悪影響を与えないかを診断。
問題が無ければ、ATF交換を実施します。
今回使用するのが、Power ClusterのATF Racing。
BMWの多段式ATにマッチするようにブレンドされています。
ATFを交換する前に、ATFを使用してフラッシング(洗浄)をします。
贅沢にも、使用するフラッシング用のATFは、充填するATFと同じPower Cluster ATF Racingです。
フラッシング1回目の排出したATF。
フラッシング2回目のATFです。
かなり汚れが取れて、もともとのATFの色に近くなっています。
ちなみに、新油はこのような色です。
排出したATFは汚れをたっぷり含んで真っ黒。
並べて比較するとわかりやすいですね。
左が新油で右が旧油。
続いて、オイルパンを取り外して。。。
中の状態を確認します。
滅多にありませんが、異物や内部部品の破損片が見つかることも。
左が新しいオイルパンで、右が古いオイルパン。
オイルパンの中にストレーナーが組み込まれています。
オイルパンには、マグネットが配置されていて、軽く指でなぞるだけでたっぷりの金属粉が取れます。
マグネットで回収できる金属粉は限界がありますので、定期的なATF交換で金属粉を回収するのは、トランスミッション保護にも役立つと思います。
オイルパンを取り付ける前に、オイルストーンなどで周囲を清掃。
そして、規定量のATFを充填します。
同時に、デフオイル交換もご依頼をいただきました。
ドレンが無いタイプのデフなので、ポンプでオイルを吸引します。
そして、ポンプでオイルを充填。
その他、エンジンオイル交換もご依頼をいただきました。
Stella Motorsでは、ATFはATFチェンジャーを使用せずに手作業での交換作業を採用しています。
いろいろと理由はありますが、今のところはベストではないでしょうか。
BMWのATF交換でしたら、2時間前後での作業です。
お待ちいただいている間の作業も可能です。
http://www.stella-motors.co.jp/