BMW335i トラブル修理とくるみ爆破処置
S様のBMW335iが、エンジン不調でご入庫です。
症状は、エンジンに制御が入り、パワーが出ない。
ご入庫前に、S様がご自分でエンジンルームを点検しましたところ、吸気ダクトが外れていたそうです。
ご来店時に確認しましたところ、やはり外れていました。
接続部分が割れていました。
しかも、修理写真がありません・・・
国内部品欠品中で、10日ほど入荷に時間を要しました。
最近、BMWのN54エンジンで、よく見られるトラブルです。
経年劣化でダクトが割れてしまいます。
時間も少しあるので、直噴エンジンのカーボン除去サービスの「くるみ爆破処置」をご依頼頂きました。
どこにカーボンが溜まるか。。。
エンジンの上の方を取り外していきます。
ここにカーボンが溜まります。
カチカチなので、手作業は非常に時間がかかります。
一カ所じゃないです。
6気筒エンジンの場合は、通常12カ所。
8気筒エンジンだと16カ所。
くるみ爆破処置は、こんな機械で作業をします。
このように、きれいにカーボンが除去できます。
手作業だと、どうしてもバルブステムの後側が取りにくいのですが、くるみ爆破処置はくるみが暴れてくれるので、後側もきれいにカーボンが取れます。
全ての吸気バルブの作業をして、きれいにカーボンを取り除きます。
グーグルで、「直噴 カーボン」なんて入れて検索すると、イロイロと出てきます。
そうそう、情報が早い方だと、直噴エンジンのカーボンについて知っていらっしゃいます。
で、ドライアイスで除去する方法なども話題になります。
そこらへんは、弊社もきちんと抑えてあります。
クルミ爆破処置を導入するときに、きちんと検討しています。
ケルヒャーさんから、ドライアイスブラスターのデモに来て頂きました。
デモ時にお持ち頂いたドライアイスを。。。
マシーンの上から入れます。
105ジュリアのヘッドカバーをお願いしましょうか。
こんな感じで吹き付けます。
写真なのでわかりませんが、「ガー」という音が150dbくらいで鳴り続けます。
耳栓が無いと、終日「キーン」音が聞こえます。
このような感じで汚れがとれます。
エンジンヘッドもやって頂きました。
ドライアイスも結構いいです。
デモ中に、イロイロ考えて、結論はどちらも同じ。
使い分けが必要になりそうです。
現在のところ、直噴エンジンのカーボン対策としては「くるみ」という結論です。
クルミ爆破処置は、完全予約制となります。
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