白煙とエンジン不調
信号停止状態からスタートすると、恐ろしいほどの白煙を出して後方視界不良となるK様のBMW750Li(F02)が修理でご入庫でした。
12月にもエンジン不調で手を入れましたが、その時はイグニッションコイルの接触不良で、カプラーの抜き差しで治ってしまいましたが、今回はちょっと違う症状。
8気筒のうち、5気筒で燃調状態が狂っている状態です。
ちょっと時間をかけて診断して、インジェクションの不良という結論が出ました。
335iなどのインジェクターは、まあまあ脱着も容易ですが、V8はエンジンルームのスペースがほとんど無く、結構時間がかかります。
まずはバンク1のインジェクション。
見た目では不良箇所はわかりません。
こちら、新しいインジェクター。
左右バンクともインジェクターを入れ替えて、仮組みでテストをすると、白煙は収まりました。
でも、まだエンジンは良好とは言えない状態。
カーボンとガソリンが大量に付着したスパークプラグを交換して。。。
イグニッションコイルも交換。
テスト走行し、エンジンのコンディションが回復した事が確認できました。
診断機でDTCを見ると、ラムダセンサーのS1のエラーが入力。
再度、各部の点検をすると、ブローバイホースの亀裂が見つかりました。
ブローバイホースを取り寄せて交換、再々テストでDTC入力が無いことが確認できましたので無事に納車の運びとなりました。
サラっと書いてますが、集中して作業しても結構な時間がかかります。
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