ファントム
長らくお預かりのロールスロイスファントム。
2月下旬からコツコツとやっております。
内容は、激しいエンジンオイル漏れと冷却水漏れ。加えて各種の警告灯が点灯するというものです。
まずは、エンジンオイル漏れと冷却水漏れで想定される部品をある程度ご用意して、入荷してからの作業でした。
入荷後も、分解を進めていくと必要な追加部品が次々と発生し、予定していた修理期間を大幅に延長する事態となっていきました。
エンジンオイルパンからの漏れは酷かったです。
もう一つのオイルパンもオイル漏れが激しいです。
オイルパンが二階建てなんですよ。
エンジンの腰上部分は、ガスケットが全滅。
写真は一部ですが、総交換でした。
オルタネーターのケースも、ガスケットが切れていましたのでかなりの量のオイルが噴き出していました。
オルタネーターは、Oリング不良で冷却水漏れも同時に発生。
オイルクーラーも破損があり、オイル漏れの原因となっていました。
VANOSソレノイドやチェーンテンショナーもダメですね。
しかも、相当のスラッジが発生しています。
インテークマニホールドのガスケットも、カチカチに硬化していますので交換でした。
硬いまま再使用すると、二次エア吸いの原因になります。
簡単に書いてますが、結構苦労が多いです。
漏れに関しましては完了しましたので、続いて警告灯の修理。
エアバッグの警告灯が点灯していましたが、原因はハーネスにありました。
こちらは完了。
エンジン警告灯が点灯し、いろいろな現象が見られました。
相関関係がそれぞれありそうな内容で、少し手間取りました。
チャコールキャニスターのポンプが作動しないので、部品を取り寄せ。
都合1ヶ月待ち。
交換すると、ここらへんのエラーに関しては完治。
その他のエラーも、いろいろと手を加えて一通り作業完了。
追加作業でエアキャタライザーをやったり。。。
ロボコンをやったりして、無事に納車の運びとなりました。
が、
200kmくらい走ったら、警告灯がまた点灯してしまったそうです。
残念ながら、再入庫となりました。
現在、原因究明中です。
http://www.stella-motors.co.jp/