BMW750i ボンネット危うし
I様のE65-750i、ボンネットを開くことが出来なくなり入庫となりました。
写真は、開くことが出来るようになってからのものです。
お預かり前に、一度ご来店頂き、症状を確認して作業段取りを考えてから入庫でした。
ボンネットが開かない原因は、ロックの破損やワイヤー切断などが主な原因で、比較的多いのがワイヤー切断。
ワイヤーが切れた場合、どうやって開けるかというのが課題ですが、一言でいうと「車種によってそれぞれ」となります。
簡単なクルマだと、グリルから工具を突っ込んで、ロックを解除できるケースがあります。
今回のE65は、グリルからロックまではラジエターコアがあったりエアコンコンデンサーがあったりで、ちょっと無理そうです。
その他で入庫中の同型車を見て考えると、どうもボンネットを切開する必要がありそうな予感でした。
もしくは、フェンダーをサンダーで切るとか。
最初から乱暴な方法もやりにくいですので、念のためにボンネットオープナーレバーを分解してみます。
この時点で、ワイヤーはゆるゆる状態。
引っ張っても、ロックが外れる感触はありません。
ワイヤーの構造は、オープナーレバー部分→右フェンダーでコネクター接続→右ロック→左ロックと接続されていて、いろいろ引っ張ったり押し込んだりしていると、レバー部分→右フェンダーコネクター接続は生きている感じでした。
オープナーレバーをワイヤーから外して、バイスプライヤーで引っ張っても、当然開く気配は無しです。
そのままバイスプライヤーを引っ張り、全体重をかけてワイヤーが切れるギリギリまで頑張ったら、「ストン」の音と同時にわずかにボンネットが開きました。
その状態がこの写真。
「ボンネットを切開しないでよかった~」
切ってからじゃ遅いですからね。
レバーから右フェンダーコネクター部分。
ここまで1本のワイヤーで、そのワイヤーの撚りから解けてユルユルになっていたのが第一の原因。
右フェンダーコネクターから右ロック。
この部分のワイヤーは、被覆がボロボロ状態。
右ロックから左ロックまで、もう1本ワイヤーが通ってます。
この部分はOKでしたが、念のために交換。
その他、ロックがかなり渋くなってましたので給油。
ボンネットダンパーが全く聞いていなかったので、ダンパー交換。
そんな感じで完治でした。
いやいや、よかった。。。
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