BSPとはBOSCH SERVICE PROGRAMの略称でして、普通の点検と違い、コントロールユニットの深部まで診断し、クルマの状態を細かく調べてしまうメニューです。
アライメント測定及び調整もあり、とてもお得なメニューとなっております。
S様のBMW335iが、12ヶ月点検とBSPで入庫です。
車検、12ヶ月点検もそうですが、BSPも最初にバッテリー診断から始まります。
弱ったバッテリーは、クルマのコンピューターを正しい状態で働かせることができなくなり、また、燃料噴射や点火状態にも影響が出てきます。
BOSCH製の診断機”KTS”を使用して、コントロールユニット診断を実施します。
今までの走行中で発生した、目に見えないトラブルが、コントロールユニット内にエラーコードとして記録されている場合があります。
その部分を読み取って、現在の車両状態を確認することができます。
また、”KTS”は、エンジンを始めミッションやABSなど、動いている状態での数値的な部分をグラフ化して、正常か異常かを判断することができます。
また、エンジンアナライザー”FSA”を使用することによって、エンジンの燃焼状態やスターターモーターの状態、オルタネーターの発電状態などを詳しく知ることができ、モーター類の寿命を判断することもできます。
最後に、当店のBSPメニューのひとつであるアライメント測定・調整を実施します。
アライメントがお目当てでBSPのご依頼をくださる方も多いです。
細かい診断に加えてアライメントを揃えることで、安心して快適なドライブを実現できます。
今回S様から、そのほかにBILSTEIN R-2000 スラッジクリーンのリクエストもいただきました。
BMW335iは、エンジンオイルの汚れ方が激しいですからね。定期的に実施しておきたい部分です。
デフオイルの交換もしました。
ドレンボルトがありませんので、ポンプで吸い出して排出します。
チューブがグレーになっているのは、金属粉が混ざったデフオイルのせいです。
劣化しただけのデフオイルであれば、だいたい飴色のオイルがチューブの中を通ります。
こちらはDCTフルード交換です。
希少なDCTの335iでした。
フラッシングを繰り返してミッション内部を洗浄し、オイルパンを取り外します。
ミッション内部のストレーナー(フィルター)を交換します。
左が旧品で右が新品です。
オイルパンも交換です。
ガスケットのみの供給があれば、オイルパンを交換する必要はありませんが、丸ごとの部品設定なんですね。
作業一式で、クルマの状態がさらに向上したことと思います。
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