最近、当店のメンテナンスメニューでご依頼が増えていますのが「アライメント測定/調整」です。
よく聞く自動車用語ではありますが、実際にはナンノコッチャなんて言うのが本当のところではないかと思います。
正式には、”Wheel Alignment”(ホイールアライメント)と言いまして、日本語で言えば「車輪の整列」です。
クルマの車輪(タイヤとホイール)は、必ずしも直進方向に取り付けられているわけではなく、わずかな角度を付けて直進性を高めたり曲がりやすくしたり設定されています。
古くから、ホイールアライメントは有ったのですが、それは舗装路が完備されていなかった時代では悪路でも走れる様な設定でしたし、パワステが一般的でない時代ではステアリング操作を軽減させる為の設定だったりしました。
でも、最近では、クルマの運動性能を高めて(いわゆる馬力アップなどの性能向上)タイヤが純正でもワイドタイヤが設定されるようになり、足回りの構造も複雑になってきました。
当然、アライメントテスターの車両毎のデータをじっくり見ますと、一般的な乗用車でもGTカーの様な基準値になっています。欧州車では、基準値の許容幅が小さいクルマも多く、「定期的にアライメントを調整して本来の走りを維持する」という考えではないかと思います。
BMWやメルセデスベンツ、ポルシェなどは、動的状態を推定した数値が基準値となっていますので、アライメント調整後に走りが軽くなったとのご感想をいただくのも、実は納得できる部分です。
したがいまして、次の事項にご注意いただきますと、より正確なアライメント結果が出ます。
・ガソリンは満タン状態にする(基準データはガソリン満タン時のデータです)
・トランクや室内の荷物を整理する(荷重状態が変動して正確さに欠ける)
・サマータイヤ(スタッドレス以外)を装着して入庫する
その他、ショックアブソーバーが弱った状態やブッシュが抜けた状態、ホイールのリムが曲がっていたりタイヤの山がほとんど無い状態は、正確なアライメント調整が難しい場合があります。
アライメント調整って、ブッシュなどの位置をずらして調整する作業なんですよ。
こだわりのアライメントをお求めの方も、ご遠慮なくリクエストをお待ちしております。
直進性よりもステアリング特性を重点に置くものでもOKですし、タイヤの偏摩耗を極力減らす目的でも出来る限りご要望に近づけて作業にあたりたいと思います。
I様が、ポルシェケイマンのアライメント調整でご来店でした。
直進走行時に、ステアリングが少し左に取られるとのお話しでした。
車両の直進性の90%くらいは、実はリアトーが影響しています。
リアトーの調整が出来ないクルマの場合は、その他の部分で少しずつ影響を低減させますが・・・
今回も、リア左右のトー角の狂いが原因で、左に流れる現象が出ていました。
ひととおり調整後にテスト走行し、安定した状態を確認して納車となりました。
後日ご連絡をいただきまして、首都高速を走行中でも安定した状態を楽しむことが出来たそうです。
http://www.stella-motors.co.jp
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お気軽にご来店ください。
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