アルファロメオ156 V6
いきなりこのような写真から始まります。
先月、BSPで入庫されましたK様の156V6、オルタネーターの発電量が下がっていることが判明し、その後の処置となりました。
もともと作業性は良くないクルマですが、オルタネーターの交換のためにはエンジンを下ろす必要があります。
下ろさずに宙ぶらりんでも出来るなんていう話しもありますが、各部の点検も実施したいものですので、中途半端な状態ではなくキッチリと全てが見える状態で作業をします。
オルタネーターは、エンジンの後ろ側にあります。
作業の際にエンジンを下ろす理由は、オルタネーターブラケットのボルトが長く、ボルトを抜こうにもフレームに当たって抜けないのと、仮にボルトが抜けたとしても、オルタネーター本体を取り出すスペースがイマイチ見つからないと言うことです。
新しくしたオルタネーターです。
同時に、ウォーターポンプとタイミングベルト類の交換ご依頼もいただいております。
ウォーターポンプは、インペラ中心部分にクラックが出始めていました。
156のV6エンジンは、ウォーターポンプを取りはずすのも注意が必要です。
10本近くのM6ボルトで取り付けられていますが、ねじ穴が錆びて抜けないボルトがあったりします。
無理に回すと折れます。
ゆっくりと回し、ハンマーで軽く叩いて、またゆっくり回すという感じで丁寧にやればなんとか無事に抜けてくれます。
タイミングベルトとベアリング類も交換しました。
フロントのロアアームも交換しました。
交換理由は、ブッシュがこんな感じでグラグラになっておりましたので。
ボールジョイントがグラグラになっていたアッパーアームも交換しました。
ウォーターポンプ交換時に、同時に見ておきたい部分がサーモスタット。
このように、半開きになっている事が多いです。
高速走行時に水温が下がる原因は、半開きが99.9%くらいでしょうか。
バッテリーのプラス端子、これも悪さをしておりまして、前回BSPで診断時に不具合がわかった部分です。
ひととおりの作業が終了し、エンジンを乗せた後は、冷却水を入れたりエアコンガスを充填したりします。
サブフレームごとエンジンを下ろしましたので、一番最後にアライメントを調整し直して完了です。
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