遠方より、ありがとうございます。
さすがにこのクラスのALPINAだと、迫力と風格を感じます。
点検では、お約束通りまず最初にバッテリーチェックから始まります。
充電量が少し落ちていましたので、点検中に補充電をしておきました。
スーパーチャージャーを搭載したマシンですので、ベルトの点検も1本多くなります。
はい、全く問題ありません。
どのベルトもベアリングも、現在は良好な状態を保っております。
エンジン回りの各部、水漏れオイル漏れ等は見あたりません。
こういうオイルパンのヘリは、オイルが溜まっているケースがあるんですよね。
でも、大丈夫でした。
一点だけ、オイルフィルターのキャップは、少しエンジンオイルがにじんでいました。
後のオイル交換で、Oリングとガスケットを交換してありますので、それでにじみが止まればOKです。
止まらなければ、キャップの交換をするといいでしょう。
ATFも大丈夫です。
デフも大丈夫です。
濡れて見えますが、先般デフオイル交換をした際に、パーツクリーナーでオイルを流した跡です。
ドライブシャフトにガタはありません。
デフ本体に摩耗が出てくると、ガタが出てくるケースがあります。
もちろん、オイル漏れはありません。ブーツの状態も良好です。
フロントの足回りを見たところ、いろいろ手を入れていた様子が窺えます。
かなりシャキッとした状態です。
もちろんブッシュの抜けもありません。
こちらが弱ってくると、停止時にカクッという不快な振動が現れます。
ショックアブソーバーからのオイル漏れも見られませんでした。
ナックルにつながるアームは、全てボールジョイントが効いています。
悪くなったら順次手を入れるといいと思います。
こちらのボールジョイント、この足回りのウィークポイントでして、ガタが出始めると走行中にケツ振りが出ます。
今のところ、全く問題ありませんのでご安心ください。
燃料フィルターは一度交換してあるのでしょうか、燃料ホース各部ともに比較的新しい状態です。
フロントブレーキパットは、残量8ミリでした。
ローターは若干ヘリが立ってきています。
走行状態によって変化しますが、次回のブレーキパット交換時はローターの交換が必要になる可能性があります。
この状態を維持していれば、問題ないでしょう。
リアブレーキパットは、残量5ミリです。
フロントよりも先にリアのパット交換時期が来るかもしれません。
その後、診断機でエラーコードの読み出しをしました。
が、エラーコード入ってないですね。適切にメンテナンスをされてきた事と思います。
気にされていた冷間始動時のアイドルアップ&ストール直前の件、納車時にご説明の通りです。
点検完了後、Injector flushを施工しました。
レスポンスに違いが出ると思います。
翌日、朝イチでBILSTEIN R-2000スラッジクリーンの施工でした。
エンジン内に溜まった老廃物を、しっかり回収します。
オイル管理だけではどうにも出来ないスラッジを、エンジンがダメになる前にクリーニングします。
ALPINAの状態が良い事を確認出来ました。
今後は、適切なメンテナンスで好調を保つ事が出来ると思います。
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